【2018年10月】米国株式市場の急落について 原因まとめ【VIX急騰】

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VIX・米国VI 関連

こんにちは。たんす@tansu_toです。

10月4日未明から米国株式市場の下落が始まりました。
一部では急落のはじまりとの声もありましたが、多くの投資家が堅調な経済指標を根拠に楽観的に市場を眺めていました。
しかしその後、日を開けて10月10日に急落し、ダウ前日比約832ドルもの下落幅を記録します。

これに伴いVIXも急騰。10月10日の時点で一時23.42まで上昇し、多くのVIX投資家を震え上がらせました。
なお記事書いている10月11日現在も自体が収束しておらず、今後も注意深く監視する必要があります。
(2018年10月25日追記)
その後も下落は収まらず、10月11日に前日比▲465ドル、10月24日に前日比▲664ドルと日を空けて急落を繰り返しています。
10月25日現在、未だに下落の底が見えずに多くの投資家が市場の先行きを悲観しています。

この記事では次の3つをまとめています

    ・米国株式市場の急落とVIX上昇の概要
    ・急落の原因
    ・米国株式急落の時系列

この記事は株価下落が始まった10月4日から現在進行している中で書いています。
リアルタイムで記事にすることに有用性があると考えました。

VIXが急騰した原因を知り、次の急騰を事前に察知するための知識を身につけましょう。

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米国市場下落の概要

まずは簡単に概要をお伝えします。
下落のきっかけ・環境の悪化・急落の原因と3つの視点から今回の急落の全体像を確認しましょう。

きっかけ

株価下落のきっかけは①FRBによる次回の利上げ②金融緩和政策の縮小を投資家が意識したことでした。
2つのマイナス材料が意識されたことで投資家心理が悪化し、リスクオンからリスクオフへと市場の空気が変化していきます。
投資家はインフレ懸念によりよるFRBの利上げペースが早まることを懸念し始めました。
さらに長期利回りが上昇し、3%を超えて推移していたことが下落の引き金となります。

環境の悪化

さらに下落開始から急落までの間、急速に投資環境が悪化しました。
米中貿易摩擦の長期化懸念を中心に中国市場や欧州市場の下落により世界同時株安などの懸念が市場を取り巻いていました。

原因

直接的な原因は、長期利回り上昇により割高とされる高PERハイテク株を中心に株価調整の売りが急増したことによります。
リスク回避的な売りにより、売りが売りを呼ぶ事態となったことで株価が急落したのだと見ています。
また、アルゴリズム取引といわれるコンピューターを使った高速売買により、下落幅が広がったという説も広まりました。
ただしその真偽は不明です。

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時系列でみる米国株式市場の急落

次に時系列に並べて順番に状況を整理していきましょう。

10月3日 米国市場下落のきっかけ

きっかけはISM非製造者指数が過去最高値記録をつけたことでした。
これにより景気の拡大が観測され一時株価が上昇します。
しかし終盤にかけて、インフレによる利上げと金融緩和縮小が意識され下落を始めます。
市場の注目は翌日の雇用統計へとうつりました。
また、良好な経済指標を背景に債権が売られたことで長期利回りが上昇します。

指標名数値
ダウ26,828(前日比+ 55)
S&P5002,925(前日比+ 2)
長期利回り3.181(前日比+0.12)
VIX11.61(前日比▲0.44)
米国VI13.76(前日比▲0.20)

10月4日 下落開始

雇用統計が発表されると低失業率からインフレに伴う金利上昇と金融政策の引き締めが意識されました。
これにより投資家心理が悪化したことで売りが始まります。
またダウ・S&P500ともに高値圏で推移していたことも下落を誘発しやすい状況の1つでした。
長期利回りも高い水準(3%超)で推移していたことから高PERのハイテク株を中心に売られ続けます。

なお高PERのハイテク株中心に売られた理由は、長期利回り上昇による株価調整のための売りであると見ています。
これは適正株価の計算上、長期利回りが上昇すると適正株価は値を下げる計算式になっているからです。

指標名数値
ダウ26,627(前日比▲ 201)
S&P5002,901(前日比▲  24)
長期利回り3.187(前日比+0.006)
VIX14.22(前日比+ 2.61)
米国VI14.83(前日比+ 1.07)

10月5日~9日 環境の悪化

売りが加速し、徐々に株価が下落していきます。
さらに貿易摩擦の長期化や英国のEU離脱による懸念など市場心理は悪化していき地合がどんどん悪い方向へと流れていきました。

また国債価格が下落して長期利回りが上昇するも、国債の買い手が現れず、利回りは高い水準で推移していました。
国債の買い手が現れなかったのは、普段国債を購入するはずの層が購入ができない状態に陥っていたからです。

原因は資金調達における金利や手数料が増加したことで、債権の実質利回りがマイナスとなっていたためです。
債権の買い手が現れないため、利回りは高い水準で推移せざるをえなくなりました。
利回りがいつまでたっても低下しないことから、投資家たちの間では2018年2月の「VIXショックの再来か」と噂され、警戒感は最高潮へ

【10月9日】

指標名数値
ダウ26,430(前日比+ 56)
S&P5002,880(前日比▲  4)
長期利回り3.206(前日比▲0.025)
VIX15.95(前日比▲ 0.26)
米国VI15.95(前日比+ 0.30)

10月10日 急落

この日、報道によりいくつかの悪材料が飛び出します。

    ①米国が人民元を中国との通商交渉に盛り込む可能性を警告
    ②海外企業による半導体などを対象とした買収審査の厳格化
    ③シアーズ破産申請

このような状況の中、ついに急落が始まります。
ハイテク株を中心に売りが増加し、市場が終わるまで下落は続きました。
特にマイクロソフトは5.4%・アップルは4.6%安と大幅安となりました。

さらに下落を助長したとされるのがアルゴリズム取引です。
機械的なリスク回避的売買により下落幅は広がったとされています。
下落幅は832ドルとVIXショック以来の下げ幅を記録しました。

指標名数値
ダウ25,598(前日比▲ 832)
S&P5002,785(前日比▲  95)
長期利回り3.174(前日比▲0.032)
VIX22.96(前日比+ 7.01)
米国VI20.12(前日比+ 4.17)

10月11日 大幅続落

(以下2018年10月25追記)
昨日の急落を引き継ぐようにリスク回避の売りが市場を引っ張ります。
またアルゴリズム取引とみられる売買も見られ、前日に引き続き下げ幅を広げました。
この日は特に材料もなかったことから、前日からの流れを引き継いだ下落だったと思われます。

指標名数値
ダウ25,052(前日比▲ 546)
S&P5002,728(前日比▲  57)
長期利回り3.146(前日比▲0.028)
VIX24.98(前日比+ 2.02)
米国VI18.50(前日比▲ 1.62)

10月12日 ~16日 反発上昇

12日から小さな上昇が始まりました。
前日までの急落の反動のような上昇が米国市場に再度楽観的なムードを作り出します。
こんなつぶやきも残っていました。

【10月16日】

指標名数値
ダウ25,798(前日比  548)
S&P5002,809(前日比   59)
長期利回り3.163(前日比 0.007)
VIX17.62(前日比▲ 3.68)
米国VI17.24(前日比▲ 1.27)

10月17日~22日 下落

18日のFOMC議事録で利上げ継続の見通しが流れると、市場のトーンが下がりました。
IBMなどの決算が予想に届かなかったことも強い要因となり、株式市場の下落が再び始まります。


またダラス連銀総裁による中立水準の金利や、サウジでの記者行方不明事件などの多くのリスクが市場を取り囲みました。
この間連日株価が下がり続け、数日前の反発分を帳消しにしてしまいます。

【10月22日】

指標名数値
ダウ25,317(前日比▲ 127)
S&P5002,809(前日比   59)
長期利回り3.194(前日比 0.002)
VIX19.64(前日比 0.25)
米国VI18.58(前日比 0.19)

10月23日~24日 急落

23日はアメリカの中距離核戦力全廃条約からの離脱による地政学リスク・決算発表の本格化により、リスク回避ムードが市場に蔓延していました。
時間外のダウ先物価格は前日を大きく下回る数値をはじき出し、そのまま前日比▲279ドルで米国市場が始まることになります。
米国市場開場後、キャタピラーや3Mの決算が不調に終わったことで株価が一時大きく下げました。
しかし落ちたところで買いが入ったため、最終的にダウ前日比マイナス253ドルで踏みとどまることになります。

しかし24日の米国市場で再度株価が急落します。
前日比▲607ドルという急落ぶりは投資家達に大きな衝撃を与えました。VIXも急騰、退場者も続出しました。
この急落は決算の不調による売りが売りを呼んだのではないかと見られています。

【10月24日 : 10月22日との比較】

指標名数値
ダウ24,584(前日比▲ 733)
S&P5002,656(前日比   99)
長期利回り3.103(前日比▲ 0.068)
VIX25.23(前日比 5.59)
米国VI20.59(前日比 2.01)
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終わりに

今回の米国株式市場の急落、並びにVIX急騰に関する記事はいかがでしたでしょうか。
抜け、漏れ等あれば存分にご指摘の方お願いいたします。
この記事読まれた方の、VIX投資の役に立てたら幸いです。
今後も市場が落ち着き、過去の出来事になるまでは書き直しを続けるつもりです。

現在も米国市場の下落は続いています。(10月12日3時現在)(10月25日現在)

もちろんVIXは反比例するように上昇を続けており、未だ下落の渦中にいることは間違いありません。
今はただディフェンスに努めて、市場から退場しないようにだけしていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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