こんにちは。たんす@tansu_toです。
アメリカの中間選挙が近づいてきています。
VIX投資をしている投資家は次のような悩みはないでしょうか
株価はどうなるんだろう…
中間選挙中、VIX値が急騰するんじゃ…
目先に大きなイベントがあると、株価が急激に変動するんじゃないかと不安になりますよね。
そこで今回は、中間選挙が米国株式市場とVIXに与える影響について見通しを記事にしました。
この記事を読むことで中間選挙の影響による株式市場とVIXの値動きの予測がしやすくなると思います。
折角の大きなイベントです。利益をだせるようしっかりと予測していきましょう。
中間選挙中VIXは上昇する?
結論から言うと、VIXは10月2週の水準(18ポイント)から少しづつ低下を始め、中間選挙が終わる頃には14~14.5の水準に低下すると見ています
一方で株価(ダウ・S&P500)は中間選挙中は安定または上昇、中間選挙後は12月のFOMCまで上昇を続けていくのではないでしょうか
それでは 【VIXは低下】・【株価は上昇】 と予想する理由について説明していきます。
中間選挙の結果より大事なもの
株式市場にとって重要なのは中間選挙の結果ではありません。
中間選挙が終わることで政治の不透明さが解消されることのほうが重要とされます。
そのため中間選挙、または中間選挙の結果によって株価が下落する可能性は低いのです。
また現在の中間選挙のメインシナリオは上院が共和党・下院が民主党が制すると見られています。
いわゆる【ねじれ議会】の見通しですが、株式市場は容認するかもしれません。
というのも、株式市場が議会に望む減税政策はすでに成立しているからです。
2017年12月 法人税35%から21%へ 法案成立
むしろ株式市場は、ねじれ議会になることでトランプ氏の暴走を抑えてくれることを願っているかもしれません。
以上から中間選挙の結果は株式市場に影響を与えず、中間選挙が終わること自体が株価を上昇させる始まりとなるでしょう。
良好な経済指標と良好な企業業績
米国の経済指標は良い数字を出し続けています。
経済指標 | 発表日 | 前月比 |
---|---|---|
雇用統計 | 10/07 | +14.7p |
消費者物価指数 | 10/08 | + 0.1% |
米小売売上高 | 10/15 | + 0.1p |
米鉱工業生産指数 | 10/16 | + 0.3% |
経済指標が良い以上、米国の景気は良いので株価は安定・又は上昇します。
また米国企業の業績も好決算が見込まれており、株価上昇の起爆剤となるでしょう。
そうなればVIXは反対に低下することになります。
過去の例
2006年・2010年・2014年の中間選挙時の株価チャートと米国VIチャートです。
黒丸で囲まれた部分が中間選挙があった期間の値動きです。
画像で見て分かる通り中間選挙の期間、株式市場は安定または上昇しています。
その一方米国VIは安定または下落していますね。
今回の中間選挙でも同様の動きにならない理由はありません。
過去の動き同様株式市場は安定または上昇・米国VIは安定または下落と考えるのが自然です。
では確認していきましょう。
あくまで過去の例ですが、中間選挙期間は株価が安定または上昇する傾向にあることは間違いなさそうです。
中間選挙後の株価とVIXは?
株価は中間選挙後12月まで上昇し続け、VIXは安定または下落するのではないでしょうか。
なぜかというと中間選挙終了により政治的に安定したと投資家が判断するため、資金ががリスクオン資産に向かうことになるからです。
ですが年末にはもう一度下落に転じるだろうというのが私の見通しです。
また来年1月以降のアメリカ株は若干荒れ模様となり、同じくVIXも12月から1月にかけて若干の高止まりをみせるのではないかと考えています。
12月から株価が下落する理由は次の通り。
FOMC開催
12月FOMCにおいて利上げが行われる見通しです。
金融緩和により好景気となっている米国市場にとって、利上げは景気を冷やし株価を下落させるでしょう。
英国のEU離脱
3月には英国のEU離脱も控えています。未だ先行きがわかりませんが、警戒ムードが漂いリスクオフへ舵切りが行われるのことは間違いないでしょう。
終わりに
アメリカの中間選挙は大イベントなのでVIXが変動しそうな気がしますが、様々な角度から見てみると実はそこまで変化しないというのが結論です。
とはいえ相場は水物。
何らかの要因や、突発的なリスクが生じることで様相は一変してしまうので思い込みを捨てて客観的に市場を見ることが大事です。
悲観も楽観もせず落ち着いて市場を見守っていきましょう。
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