こんにちは。たんす@tansu_toです。
VIXとS&P500、経済指標を読み解くよう勉強の日々を過ごしています。
最近はテクニカル分析の素晴らしさを理解しつつあり、分析の幅が広がりましたね。
先週のS&P500は2019年3月4日から8日にかけて5日連続の下落でした。
3月4日の週明けから米国の貿易赤字や世界経済の減速懸念などが噴出したことで株価が下落へと動いたように思われます。
今週3月11日から15日まで、どのような動きになるでしょうか。
思うに今週の米国市場は上昇に転じることはなく低い位置を維持または一段安の可能性が高いと見ています。
英国EU離脱修正案の本採決、好転するための材料難、テクニカル的な節目にあるなど、株価上昇の要素が少ないためですね。
むしろ先週の減速懸念が続いていることから、弱い経済指標がでてしまうと容易に株価が下がるほうが想像に容易いかなと。
それでは詳細を見ていきましょう。
一週間のおさらい
先々週3月1日までの市場は若干明るいムード。
米中貿易協議は一段落などの材料により、株価は連日上昇です。
FRBの利上げ、BS縮小もスローダウンという情報が市場の空気を軽くしていたんですね。
しかし先週3月4日になると米国の貿易赤字や世界経済の成長減速懸念が再燃し、一転して株価の下落が始まります。
さらに7日にドラギECB総裁によるGDP成長率下方修正、8日の大幅に低い雇用統計などが続き株価は連日の下落。
週が終わってみると5日連続低下、S&P500は一週間で2.2%も低下することになりました。
きっついですね-。
ちなみにVIXは18.15米国VIは17.86を記録しました。
米国VIは3月13日に価格調整がありますが、このまま行くとバックワーデーションかもしれないですね。
ショート派はしばらく様子見、ロング派はエントリ待機が妥当かと思います。
テクニカル分析
日足、週足、ボリンジャーバンドをみて現状を確認していきます。
日足
赤20日 緑50日 青200日
現在価格が200日MAを割っていることが分かります。
強い支持線である200日MAなので、どう振れるかがとても重要になりますね。
ここから200日MAに回復するか否かが今後のトレンドを決めるんじゃないかと思っています。
200日MAの支持線としての強さはチャートから読むことができます
金曜の弱い雇用統計で間をあけて開始したS%P500は、なんとか200日MAに回帰しようと上昇したように見えますね。
200日MAが意識されている証拠であり、やはり強い支持線として機能しています。
週足
赤13週 緑26週 青52週
ひとまず52週平均線を支持線として金曜日を終えた模様。
下落の始まりにしても始まりの段階なので具体的なトレンドは見えませんね。
200日MAと同じく意識されるラインなので、しばらくはこの付近を彷徨うかなと思います。
気になるのは26週平均線を下回らないかということです。
過去を見てみると26週平均線を下回ると値崩れを起こしているように見えるからですね。
26週平均線を下回ったらより下値を目指す動きになるかもしれません。
ボリンジャーバンド
設定と概要
中央値21日
上下3σまで表示
±1σ内は約68%
±2σ内は約95%
±3σ内は約99%
以上の確率でバンド内に価格が収まると言われています。
現在は-1σ内に収まっています
-3σまでは距離があり、ちょうど心理的節目となる2,700あたりが-2σと-3σの境目。
振れ幅はまだあるので、どちらにでも動く可能性があるといえます。
ボリンジャーバンドの幅が徐々に狭まってきているためトレンドの転換が起こる可能性があります。
過去にバンド幅が狭まったときも、同様に大きな変動が起きたタイミングでしたね。
どちらに振れるかは分かりませんが、大きな変動に気をつけるべきでしょう。
今週の重要ポイント
テクニカル的には要注意のサインが出てるように見えます。
週足で見ると分かるのですが、ヘッドアンドショルダートップ(三尊)に近い形が見えてきていますね。
このサインはトレンドの転換を意味していますので、下手に入らずに注視して見ておく方がいいのかなと。
ポイントとなるのは200日MAと26週平均線です。
多くの投資家が意識している支持線なので、ここを下回った場合には大きく売られてしまうのではないでしょうか。
このラインを防衛できかどうかが、今週のテクニカル的重要ポイントですね
ちなみに米国の重要な経済指標発表は次のとおりです。
曜日 | 指標名 |
---|---|
(月) | 小売売上高 |
(火) | コアCPI |
(水) | コア耐久財 |
同上 | 生産者物価指数 |
同上 | 原油在庫 |
(木) | 新築住宅販売戸数 |
(金) | JOLT求職 |
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