米国VI 価格調整額について徹底解説【基本】

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米国VI 価格調整額について徹底解説【基本】VIX・米国VI 関連
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米国VI初心者

米国VIの価格調整ってなんだろう?
価格調整額って利益にどう影響するの?

こんな疑問にお答えします。

こんにちは。たんす@tansu_toです。

米国VIに投資して避けて通れないのが価格調整イベント。
どんなふうに利益と関係してくるかイマイチ分かりづらいですよね。
しっかりと仕組みを理解して有利に投資していきましょう。

本記事では米国VIの価格調整について説明しています。
この記事を読めば次の3つが分かります。

  • 価格調整の概要
  • 価格調整の仕組み
  • 価格調整の損益への影響

この記事を書いた僕は米国VI・VIX関連商品に集中投資しています。
米国VIに最も集中的に取り組んでいて、価格調整については色々と頭を悩ませました。
これまで悩んできた経験をもとに書いたので、米国VIの投資に役に立つと思います。

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価格調整の概要

ざっくり説明すると価格調整は月に1回行われる米国VIの価格改定のこと。
この価格改定を工程でわけると2工程に分かれます
ここで調整される金額を価格調整額というわけですね。

価格調整で行われる2工程はこんな感じ。

  1. 参照しているVIX先物期近の価格からVIX先物期先の価格に改定
  2. 期近と期先の価格差(価格調整額)を保有資産の損益に反映させる。

ちなみに1.はCFDとして商品の形を保つため、2.は1.によって発生する価格調整日当日の価格差による損益を補正するために行われています。

では画像でどんな動きなのか確認してみましょう。
米国VIの日足チャート、赤矢印が価格調整額発生日、緑矢印が価格調整額です。

米国VI価格調整額

画像の赤矢印、価格調整額発生日の翌日に価格改定 … 1.
緑矢印の変動幅が保有資産の損益に反映 … 2.

ちなみに価格調整額発生日の終値までがVIX先物期近の価格、改定後の始値からがVIX先物期先の価格です。
この価格差が価格調整額として保有資産の損益に反映されます。
価格の変動によって損益が出ないように調整しているため価格調整額というわけですね。

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価格調整額で利益がでる理由

本来価格調整額は利益も損失も出るようなものではありません。
価格調整の本来の役割は米国VI参照するVIX先物価格を期近から期先へと乗り換える際の期近と期先の価格差を補正するための仕組みですからね。
価格調整で利益を獲得するという投資戦略は、実は分かりやすいから価格調整金という言葉を使っているだけで、その利益の源泉は厳密には価格調整額ではありません。

価格調整額で損益が発生する理由は結局のところ米国VI購入額からの変動分です。
例えるなら価格調整によって価格差益のおかわりをもらってるようなもの。
ちょっと分かりづらいので表を見てみましょう。

2つの表を用意しました。
甲乙の利益の推移です。

  • 【共通条件】
    価格調整額発生日、米国VIの価格は15(期近)
    価格調整額発生日の翌日、米国VIの価格は16(期先)
    以上を3ヶ月繰り返す
  • 【個別条件】
     甲は価格調整額発生日にショートした場合
     乙は価格調整額発生日より以前にショート(購入価格は18)した場合

甲 (1T:1月目価格調整額発生日当日 1Y:価格調整額発生日翌日)
購入価格15

1T1Y2T2Y3T3Y
米国VI価格151615161516
価格差益0▲10▲10▲1
価格調整累計011223
利益001122

乙 (1T:1月目価格調整額発生日当日 1Y:価格調整額発生日翌日)
購入価格18

1T1Y2T2Y3T3Y
米国VI価格151615161516
価格差益323232
価格調整累計011223
利益334455

1Y時の甲の利益がゼロとなっています。
価格調整金によって価格差益と相殺され当日に精算しても利益がありません。
2T時にようやく利益が+1となり、米国VIの減価分が利益になっていることが分かります。

乙はもっと分かりやすいですよ。
1Y・1Tの利益は3、2T以降1ずつ増えています。
つまり減価した分だけ利益が積み立てられているということですね。

価格差益のおかわりってなにさ

価格調整による価格差益のおかわりとは、価格調整による価格変動を利用して価格差益を積み立てるということ。
「価格が16から15になった ➝ また16になった! ➝ 15になった ➝ 16になった!…」
この繰り返しで価格差益をおかわりしてます。

本当だったら価格調整という仕組みがないとただの価格変動です。
価格調整が行われることで何回も減価分の利益を受け取ることが出来るわけですね。
価格差益のおかわりは価格調整のある米国VIならではです。

結局のところ「価格調整額で利益を出す」というのは正確ではないですね。
米国VI投資でこの言葉がよく使われるのは感覚的に分かりやすいためかと思います。
たとえばコンタンゴ狙いのショート戦略を簡単に説明するなら

dummy
よく分かってるひと

減価を何回もして利益を出します!

というよりも

dummy
よく分かってるひと

価格調整額で利益を出します!

というほうが感覚的にわかりやすいですし間違いでもないですからね。

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価格調整額の損益への影響

価格調整額はポジションや参照する先物価格の状態によって損益の影響が変わります。
具体的には次の2つ要素の組み合わせですね。

  • VIX先物期近とVIX先物期先の価格の状態
     コンタンゴ or バックワーデーション)
  • 米国VIのエントリーポジション
     ショート or ロング

VIX先物期近とVIX先物期先の価格の状態

簡単にいえば期近と期先のどちらが高いかということです。
また期近と期先のどちらが価格が高いかによって、それぞれ名前がついています。

  • 期近の価格が期先の価格より高い状態
     … コンタンゴ
  • 期近の価格が期先の価格より低い状態
     … バックワーデーション

言い換えると新しく参照する価格が、現在の米国VIの価格より高いか(コンタンゴ)低いか(バックワーデーション)。
価格調整日に米参照する価格をVIX先物の期近から期先へと改定するため、期近と期先の価格関係によって米米国VIの価格が上下するわけです。
価格調整の日に期近より期先の価格が高い(コンタンゴ状態)なら米国VIの価格は上がり、期近より期先の価格が低い(バックワーデーション状態)なら米国VIの価格は下がるというわけですね。

米国VIのエントリーポジション

ショート・ロング、それぞれのポジションで価格調整額の損益の補正が変わります。
価格改定によって発生する価格差益を補正するわけですね。
ボジションごとの価格差益と補正は次の通り。

【ショートポジション】

  • 価格上昇
     価格差益マイナス / 価格調整額プラス補正
  • …価格下落
     価格差益プラス / 価格調整額マイナス補正
  • 【ロングポジション】

  • …価格上昇
     価格差益プラス / 価格調整額マイナス補正
  • 価格下落
     価格差益マイナス / 価格調整額プラス補正

ボジションごとの価格調整額の損益関係

表にまとめるとこうなります。

ポジションコンタンゴバックワーデーション
ショート利益損失
ロング損失利益
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2019年3月の価格調整の場合

次の例は2019年3月の価格調整です。
ここで最低取引単位10の場合どうなるか見ていきましょう。

購入日      :  3月12日価格調整発生日
購入価格     :  14.8(期近)
ポジション    :  ショート
精算日      :  3月13日
精算価格     :  15.8(期先)

価格調整額    :  15.67 – 14.47 = 1.2 (価格変動による利益)
コンバージョンレート   :  111.69円
価格調整額円換算 :  1.2 × 111.69 × 10(取引単位) = 1,335

画像でみるとこんな感じ。
赤矢印が価格調整額発生日で、緑矢印が価格調整額の大きさです。
米国VI価格調整額

この時の価格調整はコンタンゴ、期先の価格が期近の価格より高かったことから米国VI価格の翌日の価格は上昇して改定15.67へ。
ショートポジションのため価格差による損益は1,335円のマイナスですが、これを補填するために価格調整額+1,335円が米国VIの損益の内訳に反映されています。
損益の内訳をみると価格調整額として表示されています。

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価格調整額の確認方法

価格調整額の積立額はクリック証券のマイベージ、またはアプリから確認できます
PCブラウザからは建玉一覧・スマホアプリからは余力を開けば見れますよ。

【PCブラウザ】建玉一覧
PC建玉一覧
【スマホ】余力
余力

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コンタンゴとバックワーデーションの割合

2019年4月10日現在、コンタンゴとバックワーデーションの回数等は以下のとおりです。

期間 ( 2016年9月~2019年4月 )

価格調整回数         :   32回
コンタンゴ回数        :   25回
コンタンゴ割合        :  約78%
コンタンゴ金額合計      : 19,817円
バックワーデーション回数   :    7回
バックワーデーション割合   :  約22%
バックワーデーション金額合計 : ▲19,817円

今の所価格調整は基本的にコンタンゴ。。
まだサンプルが多い方ではないので、これからも確認していかないといけませんね。
これからも定期的に集計していこうと思います。

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終わりに

今回は価格調整額について説明しました。
基本的な内容こそしっかりと把握しとかないといけませんね
仕組みを理解することで不意の損失を防ぐことにも繋がりますよ。

それでは、皆さんのVIX投資が上手くことを祈っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
この他にもVIX関連記事を書いているので、よかったら参考にして下さい。

➝ 【VIX・売り】米国VIコンタンゴ狙いのショート戦略【基本型】
➝ 【VIX・買い】米国VI一発狙いのロング戦略【基本型】
➝ 【初心者向け】米国VI投資の基本【始め方】

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