こんにちは。たんす@tansu_toです。
VIX投資家として日々様々な角度から市場を分析しています。
VIX市場を動かす大口投資家達。
彼らのポジションについて理解すれば、VIX市場の動きを理解することに繋がります。
CFTC建玉明細(COTレポート)は、彼らのポジションをまとめた公式資料です。
資料を元に大口投資家の視点から市場を分析してみましょう。
ちなみに今週の結論。
- 投機家目線は当時でショートより、上昇予想の投機家が少ない
- ポジションに対する自信はやや強気といった程度で熱感は薄い
CFTC建玉明細(COTレポート)確認
※Net :正の数→買持ち 負の数→売持ち
総取組高 | 増加 | +42,434 |
---|---|---|
ショート | 増加 | +21,626 |
ロング | 減少 | ▲10,596 |
Net | ▲125,651 | 先週比▲32,222 |
ちなみに建玉明細の見方は次のとおり。
- Netポジションとポジション数
マイナス : ショート優勢
VIX低下目線
プラス : ロング優勢
VIX上昇目線
ポジション数: トレンドの強さ - 総取組高の推移
増加 : 強気
減少 : 弱気 - Long・Short各ポジションの変化
Net変動原因の特定
より詳細な読み方は別記事参照
【VIX】CFTC建玉明細の読み方・使い方【米国VI】
主要項目の確認
net推移と取組高について深堀りします。
Netポジション▲12万と急上昇
netポジションは▲125,651、先週▲32,222(▲134.5%)のショート方向に推移。
ショートポジション+2万、ロングポジション▲1万の素直な変化。
投機家目線はショート向きがより鮮明に。
今週のnetポジション12万台は、2019年では3月第4週、7月第1週 の水準。
当時を振り返ると株価は回復にむけた途中という段階でしたね。
それを踏まえると、現在の建玉状況は当時とほぼ同じなのかも。
おそらく若干ニュートラル寄り、慎重にポジション調整している状態かなって。
ちなみに先週に引き続きロングポジション減少で建玉数は8万台。
ほとんどの投機家はVIX上昇はないと見てるっぽいです。
過去最低のロング建玉数が約7万なので。上昇に掛ける投機家の少なさが際立ってます。
総取組高は40万台と大台に
総取組高は402,718、先週比+42,434(111,8%)の 増加。
投機家+16,673、実需筋+24,031、個人投資家1,729。
ポジションに対する姿勢は強気。
今週の総取組高40万台は、2019年では3月第3週 、6月第3週の水準。
6月3週というと米中首脳会談への発言があった週ですね。
VIX建玉分析 2019年07月16日
当時は用心発言なんかの手がかりを元に取組高が伸びたのかも。
同様に今週の取組高もボジションに対する自信の根拠はあると見て良いのかも。
建玉グラフ
直近3年間の建玉と総取組高の推移グラフ。
市場のポジション推移、長期の広い視点で観察してみましょう。
直近3年間の建玉グラフ
※青積み棒:買建て
橙積み棒:売建て
黄色線 :総取組高推移
黒線 :net推移
紫線 :米国∨I近似値
net ポジションの変化が激しい。
それほど高値でもないのに、急角度でショート寄りに変化。
過去3年間でもこれほど鋭利な角度での変化はないみたい。
一方でVIX先物の変化は過去に比較してやや鈍い感じ。
米国VI値は9月17日終値で17.27、警戒感を解ききっていない水準。
材料待ちというところですね。
事実、FOMCが翌日だったので米国VI値が17台だったのも納得。
利下げ後には再度下落したので、やっぱりFOMCへの警戒感だったみたい。
米中問題さえ順調なら15台になってもおかしく無い感じかなって。
終わりに
VIX市場は熱感はないものの徐々に資金が入ってきた感じ。
ロング建てが少ないとこをみるとVIXサイクルの中では上昇しきったあとの段階みたい。
ただし米中問題進展の目が薄いことを考えると、米国VI自体も低いボラリティで上下に振られてしまうかも。
最後までお読みいただきありがとうございました。
たんす投資ではVIX・米国VIに関する記事を掲載しています。
投資の参考に、是非読んでみて下さい。
【VIX】CFTC建玉明細の読み方・使い方【米国VI】
【先週】VIX建玉分析 2019年09月10日
皆様の投資に爆益がありますように!
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