こんにちは。たんす@tansu_toです。
VIX投資家として日々様々な角度から市場を分析しています。
VIX市場を動かす大口投資家達がいます。
彼らの目線が分かれば市場の大きな流れを知ることができますよ。
CFTC建玉明細(COTレポート)は、彼らの目線を知る手がかりになる公式資料です。
資料を元に大口投資家の視点から市場を分析してみましょう。
ちなみに今週の結論。
- 大口投機家の目線はショートへ、VIX上昇目線の投機家は減少
- ポジションへの自信は弱気、けれど改善の兆しも
建玉と市場の状況確認
まずは各項目の増減と建玉集計日の市場の様子を確認しましょう。
CFTC建玉明細
※Net :正の数→買持ち 負の数→売持ち
総取組高 | 増加 | +5,035 |
---|---|---|
ショート | 増加 | +10,426 |
ロング | 減少 | ▲16,361 |
Net | ▲93,429 | 先週比▲36,276 |
ちなみに建玉明細の見方は次のとおり。
- Netポジションとポジション数
マイナス : ショート優勢
VIX低下目線
プラス : ロング優勢
VIX上昇目線
ポジション数: トレンドの強さ - 総取組高の推移
増加 : 強気
減少 : 弱気 - Long・Short各ポジションの変化
Net変動原因の特定
より詳細な読み方は別記事参照
【VIX】CFTC建玉明細の読み方・使い方【米国VI】
netポジションは大幅にショート寄りに
netポジションは▲93,429、先週比▲36,276の大幅寄り。
過去の変動をみるとポジション3万の変動はVIX先物低下のサインかも。
少なくとも投機家達はVIX低下の目線で市場を見てるかなって。
一つ気になるのはショートポジション増加よりロングポジション減少が目立ってること。
『ショート+10,426』 に対して 『ロング ▲16,361』
つまりVIXが低下すると考える投機家が増えたというより、VIX上昇を考える投機家が減ったという感じ。
この違いはポイントかもと思うのですが、まだ確証がない感じ。
でも頭の片隅に置いといて貰えればいつか役に立つかも。
今後要研究ですね。
総取組高は6週間ぶりに増加
総取り組み高は7月30日から6週間ぶりに増加。
8月2日の追加関税発言から減り続けてましたが、ようやく先週比+5,035と転換しました。
VIX先物市場に資金が戻ってきそうな兆しという感じ。
総取組高は約36万、今年でいえば5月末頃の水準。
今年の5月末といえば米中首脳会談の話題でVIX先物が下落を始めたタイミングですね。
流れ的には今回も似た感じ。このままFOMCまで下がり続ければいいなって。
建玉グラフ
直近3年間の建玉と総取組高の推移グラフ。
市場のポジション推移を長期間の広い視点で観察してみましょう。
直近3年間の建玉グラフ
※青積み棒:買建て
橙積み棒:売建て
黄色線 :総取組高推移
黒線 :net推移
紫線 :米国∨I近似値
今回のVIX上昇ではショートポジションはそこまで減少しなかったみたいですね。
米中問題のトランプ砲が炸裂するたび、少しずつ建玉の減少幅が少なくなってるような気も…
もしかしたら市場がトランプさんの発言に慣れてきた?
ちなみに 総取組高は直近3年間でみて低い位置。
米中貿易問題の悪化というよりもトランプ砲で取組高が削られたのかなって。
それでも時間の経過とともに状況は改善。今回も少しづつですが取組高は増加しそうです。
終わりに
8月2日から始まったVIX上昇は一旦収束の方向ですね。
投資家たちのポジションを見ても、投機家達もVIX下落に目線を合わしてるのかなって。
今はまだポジション数から見て下落圧力は弱いですが、時間の経過とともに圧力を強めそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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投資の参考に、是非読んでみて下さい。
皆様の投資に爆益ありますように!
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